京都・奈良旅行②桂離宮
旅行日 2019.09.26(木)
京都の駅前で
市営バスの1日券を買ったのでバスで
以前、烏丸にあった都野菜加茂の支店が
京都駅前にもあるのがわかったので
行ってみたのですが、下調べが悪かったぁ。
朝食はやっておらず、昼11時から(´Д⊂グスン
バスで烏丸に行くには、9時予約の桂離宮に遅刻なので
やむなくコンビニおにぎり。
市バスで20分ぐらいです。一日券の範囲のわずかに外にあるので
差額を払います。170円だったかな?
桂離宮前で下車し、徒歩8分で到着。
宮内庁の地図では、西側からの徒歩地図が案内されていましたが
私は、バス停から東回りで行きました。
事前にインターネットで予約しておきました。
通常は、3か月前から抽選申し込みです。
京都御所や修学院離宮も、同様に申し込みできます。
私は、7月22日に申し込みをしましたが、1人だと予約枠が割と空いています。
翌日、メールで許可がおりました。
もうすでに受付を待っている人たちがいます。
20分前から受付開始。
プリントアウトした参観許可証と身分証明書を出し
1000円を払い、受付完了。
中の参観者休所(ウェイティングルーム)で待ちます。
ビデオ説明もありました。
ロッカーに荷物も預けられます。
参観コースは約1km、1時間ほどです。
20人なので、写真のタイミングが難しかったです。
案内人について、まず、御幸門(みゆきもん)に行きます。
いわゆる正門ですが、特別な時以外は、閉まっています。
少し戻り、茶室「松琴亭(しょうきんてい)」の待合である外腰掛(そとこしかけ)へ。
雪隠(トイレ)がついています。
対面は島津家から送られたソテツ山になっていて、
南国の景色です。
少し先に、平たい石が敷き詰められた州浜があり、
先端には岬灯籠があり、海を演出しています。
石橋で繋いだ造形を天橋立に見立てています。
宮津の京極家から嫁入りした妻常子に由来するようです。
京都白川の産といわれる一本の切石でできた白川橋を渡ると
茅葺入母屋造りの松琴亭です。
市松模様が特徴的です。
冬の茶室と言われていて、石炉が設けられています。
炉の上の袋棚の小襖には、狩野派の花鳥図の水墨画が書かれています。
明かり窓を8つ設けた「八窓席」の茶室がある。
竈と炉、2段の三角棚のある水屋
小高い斜面に賞花亭(しょうかてい)がある。
一番高いところ(6m)にあり、峠の茶屋風である。
園林堂(おんりんどう)
各茶室に船着き場があるといわれていて
この橋の下も船が通れるようになっています。
持仏堂ですが、今は、安置されているものはなく
相国寺にあるそうです。
夏の茶室「笑意軒(しょういけん)」へ
唯一、軒と名がつくのは宿泊ができるそうで
トイレもあります。
障子の下方、金箔が斜めに配置されています。
小襖の波型の絵は雲海をあらわしていて銀です。
蹲(つくばい)は浮月の名があります
普段は水鉢が砂で埋められていますが
水が張られて月夜なら、水面に浮かぶ月影がみえるらしいです。夏至の晩、満月に映るとか。風流。
表紙絵にもなっている高床式の書院(内部は見れない)を左手に見ていきます。
竹の月見台がせり出している。
月破楼(げっぱろう)
モダンなつくりです。
竹の垂木が舟の底のように組んである船底天井です。
最後に御輿寄(おこしよせ)
書院の玄関にあたります。
石段を4段上がると一枚石の大きな沓脱(くつぬぎ)がある。
6人の沓を並べられることから「六つの沓脱」と言われています。
最初のウェイティングルームにもどり、
ロッカーに預けた荷物などを取り出します。
少し、お土産も売っています。
ここからは、歴史
桂離宮は八条宮家の別邸として
1615年ごろ竣工された最古の回遊式庭園。
創建以来、火災にあうことなく
ほぼ完全に創建当時の姿を伝えている。
八条宮家、初代智仁(としひと)親王と2代智忠(としただ)親王のアイデアで遠近法や目隠しなど満載な趣向を凝らした庭園です。
桂の地名も中国語の「月桂」(月に生えている伝説の木)の故事から来ているという。
こうした地にある桂離宮は、観月のためや、茶会、酒宴、舟遊びなどのの機能があったとされる。
と、以上、案内人の方のお話をメモし、調べてみました。
震災や火災に会わず、昔の形が保存されていることにびっくりでした。
最古の回遊式庭園とのことですが
それ以前の平安時代からの貴族の別荘地として
観月を風流に行い、当時の雅な娯楽を感じました。
たくさんの茶室(4つの茶屋)を見せていただき
趣向を凝らした、趣の違うしつらえや
目隠しの妙で、びっくりさせる趣向など
興味深かったです。
娯楽にあふれた現代から見ると
アイデアと粋な計らいが印象的でした。