イタリア旅行⑨ミラノ 最後の晩餐

旅行日 2019年5月31日(金)

スフォルツェスコ城から徒歩移動で
サンタマリアデレグラツェ教会へ
最後の晩餐を見に行きます。
10分ぐらい歩いたでしょうか。

予約時間の少し前なので
外観を見る時間がありました。

スフォルツァ家の命で1469年に完成した教会。


その後、スフォルツァ家の霊廟として増改築されました。
奥の円形ドームは、その時ブラマンテにより増築されたもの。きれいです。
ブラマンテはその後、バチカンサン・ピエトロ大聖堂の設計監督を務めた方です。

いよいよ入場。
教会のい入り口ではなく
新しい建物から。
大きな荷物は持って入れないので
登場人物がわかるように、ガイドブックの絵を切り取って
持って入りました。
だって、忘れちゃうんだもん。
きれいな中庭を右に見て
会場へ。

修道院の食堂にえがかれた最後の晩餐

ここが食堂だったのですねぇ。


フレスコ技法ではなく
乾いた漆喰にテンペラで描かれています。
あまり近づきすぎると
表面がザラザラしていてわかりにくいので、
ちょっと引いてみるとよくわかります。

それと、反対側に半円壁画のルネットがあります。

磔刑の場面。ドナート・モントファーノの作品。
こちらは、フレスコ画で、いろあざやかです。

ダヴィンチが当時主流だったフレスコ技法を嫌ったのは、
漆喰が乾く前に一気に仕上げなければならないからです。
遅筆のダヴィンチとしては、中断や書き直しのできる画法で
納得いくものに仕上げたかったのでしょう。
しかし、テンペラ画法は湿気に弱く、亀裂も激しく
完成直後から、劣化が起こっていました。

劣化がひどく、
1999年に20年間におよぶ大修復があり
修復完了直後に一度見ています。
当時は、JCBカードのサービスで
日本で予約が取れましたが、
今は、どうなのでしょう?

ツアーでなければ、教会内は無料なので
見学したいですね。

中庭も素敵です。


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