高知旅行④室戸岬

旅行日 2023.12.1㈮

夜明け前に、海岸へ。
うまくすると、だるま型の朝日が拝めるかと。
でも、残念ながら、昨晩に引き続き
雲が多く、雲の隙間からの朝日でした。

海鳥が岩場で羽を休め

宿の部屋にあった絵みたいな光景


シマシマ地層の岩々。

さて、朝食を食べに帰ります。
海岸「月見が浜」は、宿の駐車場の目の前、通りを挟んですぐに降りていけます。



朝食後、チェックアウトし、宿に車を置いて、
徒歩で散策しようとしたら、
おかみさんが案内をしてくれると
いうのでお願いしました。
これが、とっても興味深く、いい時間を過ごさせていただきました。

朝散歩の月見が浜の階段を降りる道の西側~宿の正面玄関の前~に遊歩道があります。
アコウの木

岩に根っこが絡みついています。
タコの足のように、岩を絞め殺すかのように絡みついています。
鬼滅の刃に出てきそう。
締め殺しの俗名もあるそうです。
枝が伸びて、のれんのように気根をたらし、
そこからも繁殖するのだそうです。
生命力がありますね。
そういえば、屋久島に行った時、ガジュマルという
よく似た木を見ましたが
こんな岩に張り付いているのは圧巻でした。

その後、いろいろな植物の話をしてもらいました。
クワズイモ 弘法大師が訪れた時、里芋を焼いているのを見て、食べさせてくれと頼んだが
村人は、これは、食えない芋っだと断った。のちに、村人が、その芋を食べようとしたら
石のように固く、食べられない芋に変わっていたという伝説。
ごぼう 食料の乏しかった時でも、食材としてごぼうのような食材だった。

確かに、ごぼうみたい。

いろいろな植物紹介看板もありました。
ハマアザミが咲いていたり、

この地方に咲く固有種の潮菊(シオギク) 

花弁がないのが特徴で
強風にさらされても平気らしい。

岩場に生えるアゼトウナ
他にも、葉っぱの香りや実の香り等々を説明していただきました。

灌頂が浜の看板があるところからは、中岡慎太郎像がまっすぐ見えます。


島島の地層「タービナイト」の岩がばっちり。

そしてここから見えるのが、煩悩の空海

そして、なんという事でしょう、数メートル進むと
口を開けた弘法大師様が。

悟りの空海と呼んでいます。

道路沿いに出ると無料駐車場の近くには
むかし、船着き場だった海岸あとの入り江がありました。

台風で有名な中継地の室戸岬ですが、
意外と高波は来ないのだそうです。
とがった岬のおかげで波が分散してしまうとか。
でも、ここの入り江は、波が入り江の奥までくるらしく
植物の生え方で、わかると説明してくれました。
そして、この岩、本物だと思う?と、おかみさん。
道を作るのに、爆破したあと、風景に合わせて作ったのだそう。
言われなければわからない技ありのシロモノでした。

風見クジラ
御影石でクジラをデザインしてます。

風速5~6mで風上を向く仕掛けらしいです。
ほんとに動くのかなとも思うのですが・・・
すぐそばに中岡慎太郎像があります。

おかみさんが言うには、最近は、いつも
鳥が頭のてっぺんにとまっているとか。
おかみさんは、生まれ変わったら鳥になりたいと言ってました。
煩悩の空海や悟りの空海
人生観も聞けて、とっても有意義な時間でした。
ありがとうございました。


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