イタリア旅行⑳ピサの斜塔 入場

旅行日 2019年6月1日(土)

ヴェネチアから320kmのピサへ。
ターミナルでいったんバスを降りて
かわいいトロリートロッコバスに乗り換えます。
排気ガスを考慮したマイカー規制らしい。


市内を約10分ぐらいで城壁近くの停留所に到着。

城壁をくぐります。


いかついギザギザだぁ!
さすが、かつての大海運国家。

すぐにドーム型のきれいな洗礼堂
ロマネスク建築です。

細かい装飾が素敵です。
その美しさから、
ピサの宝石箱と言われているそうです。


残念ながら内部の見学はできませんでしたが
音響効果がすごくいいんだそうです。


すぐに大聖堂ドォーモが見えてきました。
ピサ・ロマネスク様式です。
上から見ると十字になっています。

入口のファサードが見事です。
大天使を従えたマリア様のモザイク。

中央の重厚なブロンズの扉には、細かい彫り物と
外枠のように大理石の柱に彫られた彫刻が見事です。

左側の通用する扉の上には、細かい彫刻




ピサの斜塔があまりにも有名なのですが
予約時間までだいぶあるので
ドォーモの中を見学します。
斜塔ばかり有名だったので、予想外に大変素晴らしく感動しました。
奥行100mの内部は白黒の大理石の縞模様で飾られ、スペインのメスキータと似ています。
アラブやイスラムの文化も混合調和されている感じです。
円柱は68本あるそうです。


黄金の天井も素晴らしかったです。

中央には、修復したメディチ家の紋章が。

正面のキリストのモザイクには
左にマリア様、右に洗礼者ヨハネが描かれています。
こちらは、ビザンチン様式でしょうか?

ガリレオ・ガリレイのブロンズのランプもあります。

当時、ピサ大学の学生だったガリレオ
このランプの揺れを見て
振り子の等時性(同じ長さの時、大きく揺れているときも、
小さく揺れているときも、往復にかかる時間は同じ)を
思いついたという逸話が残っています。
でも、どうやら、ランプの製造が、だいぶ後だったので、作り話のようです。

こちらは、ピサの守護聖人ラニエリ」の祭壇

透明な棺にはラニエリのミイラが保管されています。

壁面に飾られた絵画も素晴らしいものばかりでしたが
天井画もすごかった。ロココ調?

ここが中央のドーム状の屋根かな。

もう一つ、キリストモザイクの左にある
ジョバンニ・ピサーノ作の説教壇。
アップの写真を撮りそこないましたが
1つの大きな大理石からできているそうで
完成まで9年かかったそうです。

さぁ、いよいよ斜塔です。
ドォーモを出て、すぐに見えます。

ピサの斜塔という通称名が有名ですが
ドォーモの付属の鐘楼としてボナンノ・ピサーノの手により、1173年に着工されたものです。
1064年着工のドォーモから、遅れること100年ですよね。

ここでお決まりのポーズで写真をばっちり撮りたかったのですが
添乗員さんも慣れてないし、
友人もあまりうまくわかってないみたい。
何とか1枚。

まず、カメラ以外の荷物をクロークに預けます。ポシェットも預けます。
4人で1つのロッカーを使う感じです。無料です。
セキュリティはしっかりしている感じです。
15分間隔で、1回40人の入れ替え制。
ツアーは、2手に分かれました。
後半だったので、入口前で待機。
297段の階段なので、ウォーミングアップ。
アキレス腱、伸ばしておかなくちゃ。

北側55.2m、南側54.5m。
70cmも傾いています。約4度傾いています。

簡単なセキュリティチェックがあり
いよいよ入場。
階段はすり減っています。


手すりのない狭いらせんの階段が延々と続きます。
傾きを感じて、引っ張られそうになるのを
壁を支えに、登っていきます。
途中、細長い窓や、テラスのような明り取りがあるので閉塞感はありません。



登り切って鐘が間近に見えました。


この鐘は、塔の傾きが進まないように
鳴らさないそうです。
うん、振動がすごいもんね。
ちょうどドォーモの十字を感じられる写真が撮れました。


上からガラス張りになって、下が見下ろせます。
ガラスがなければ、ちょっと怖いです。
また、ガリレオ・ガリレイがここで落下の法則を発見したと言われています。
物体が落下する時の時間は、質量には依存しないというもの。
ここから、大小、2種類の球を同時に落として同時に着地するのを見せたとか。
うーむ、この傾きは、実験をみせるには、最高ですよね。
でも、これも、逸話という話です。

さあ、帰ります。下りもまた、水平の平衡感覚を邪魔されるように降ります。
外に出ると、ふわふわした感じです。
斜塔は鎮座マシマシてました。

一時期、斜塔への搭乗が制限されていたことを考えると、
斜塔に登れて幸せでした。
また、斜塔ばかり、クローズアップされますが
ドォーモの内部は、見ごたえあり、
緑の芝生がとてもきれいで
建物と調和し、すごく素敵な観光でした。


クロークで荷物を受け取ります。

城壁を出て、かわいいトロリーバスで帰ります。



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